土地の坪単価を求める方法
土地付建物から 土地の坪単価を求める簡単な方法です。難しい不動産鑑定理論ではありません。ですので 一般の不動産業者が安易に利用している、大雑把な方法です。(笑)
土地のみの売物があれば、一番手っ取り早いですが それが無い場合です。
多少地域差はありますが、木造建物の価格は全国大体同じようです。一戸建の総額から、建物の現在価格を引けば 土地の価格です。土地の価格を、土地の坪数でわれば、土地の坪単価は計算できます。一般的に 道路巾、地形、向き、日当たりなどで単価は違ってきますが、それは今回 考慮外とします。
土地の価格(A)+木造建物の現在価格(B)=土地付建物の総額(Y)
よって、(A)=(Y)-(B)
次の場合の土地の坪単価を求めます。
土地付木造建物の総額Y円。
土地の面積M坪。
建物の面積N坪。築5年。
※建物の耐用年数を20年とします。
※再調達原価・・今新しく建築すれば坪50万円かかるとします。
まず、建物の現在価格(B)を求めます。
同規模の建物を今新築するとすれば、建築費=50万×N坪です。ところが、築5年ですので5年間使用しています。その分を減価して、現在の価格を求めます。
20年間使用できる期間のうち、5年間使ってきました。
20年ー5年=15年で、残り15年使えます。
20年のうちの15年ですから、新築価格の4分の3の価値はあることになります。
仮に、建物が20坪ですと、新築価格=20坪×50万=1000万。
20年の1/4分経過していますから、残り3/4分の価値を求めますと、
建物の現在価格は¥1000万×3/4=¥750万となります。
これを式になおしますと、
建物の現在価格(B)=(50万×N坪)×{耐用年数ー築年数}÷20年
建物の現在価格(B)がでましたので、土地の総価格(A)を求めます。
土地の総価格(A)=土地付建物の総額(Y)-建物の現在価格(B)
土地はM坪ですので、
土地の総価格(A)÷M坪=土地の坪単価
この方式で、競売物件の近隣の販売中の一戸建から土地の相場を求めます。
地形、方位、道路付け、面積等々で一概にはいえません。が、土地相場の概略は把握できるでしょう!