物件訪問のポイント
1、一戸建(マンションに応用できます。)
(1)、物件訪問して所有者との対話 ・・人間性の確認
こればっかりは、慣れないと中々難しいものです。最初は、ドキドキしてしまいます。
「もし 中から出てきたらどうしよう?」
何か、こちらが悪い事をしているように感じる人もいるかもしれませんネ。
只、昼間の訪問では、半数以上は、留守の場合が多いです。(笑)
大半の奥さんは、仕事に出てます。居るとすれば、老人か子供です。内玄関の様子を覗ければ、見ておきましょう。
例えば会話は、子供さんの場合ですと、
「お父さん、お母さんは日曜日には居るの?」とか、「夜何時ごろ帰ってくるかな~?」等々。
さりげなく、在宅時間を聞いておきます。勿論、子供が恐がらないように、笑顔でですよ。(笑)
インターホーンでも、同じ会話です。老人か奥さんの場合、
「家の件ですが、債権者と話がつきましたか?」これくらいの会話(ジャブ)で、相手方の反応を待ちます。
「その件なら結構です。(怒)」
ピシャリと言い切られて、インターホーンを切られる場合もあります。(怖)
この反応は、つぎのような理由が考えられます。
・既に債権者と話がついている。
・何人も訪問者が来て、うんざりしている。
・主人か誰かに、「余計な事を言うな」と口止めされている。(任意処理すべく手続進行中)・・・等々。
この場合は、仕方ありませんネ。諦めて帰りましょう。(涙)
ガチャガチャと玄関を開けて出てきたら、
「今回は大変ですねえ。」と、とりあえず相手の立場にたっての会話をしましょう。
慣れない方は 自身の心配のあまり、「落札したら、出ていってもらえますか?」て、言っちゃうかも…。
間違っても この言葉は言わないほうが良いでしょう。神経を逆なでし、反感を買うかも知れません。今回は、相手の人間性をみておけば良いのです。
相手が所有者(の家族)であれば、法的に居座る事は 原則できません。安心して下さいネ。(笑)
会話の目的は、相手の人間性(話せば分る人<常識人>かどうか?)の確認です。立退方法が、話合いか・強制執行か・その併用か の判断基準となります。(業者は、任意売却の可能性も探りますが、一般の方には、難しいかも。)
会話の流れのなかで、どこかに次の言葉を是非入れたいですが・・。「落札されても、まだ1~2ケ月は住んでられますよ。」とか、
「もし、私が落札したら すぐに挨拶にきます。僅かですが、引越代の一部位は出させてもらいます。」
一時的でも、貴方に対しての相手の不安感を払拭しておきましょう。
只、出てきた時 既に硬い表情で、「なんですか?(怒)」と喧嘩腰で言われる場合もあります。そんな時は、一般の方はあっさり退去しましょう。
恐らく、既に態度の悪い訪問者があり、きっと心を閉ざしているんです。
登記簿謄本で、「差押」をしている債権者の電話番号を調べます。(滞納税金の「差押」ではありません。)
ダメ元で、債権者に電話してみましょう。「御社で競売の申立てをしている件でお尋ねしたいのですが?」
これで、大抵は担当者に繋いでくれます。そして こんな感じで切り出します。
「松山市★町の債務者○○さんの競売の件ですが、入札を検討しています。今の処、取り下げなどの予定はありませんか?」
これに対しての回答は、「今の処、その予定はありません」とか「お話は来ていますが・・・。」「そういう質問には一切お答え出来ません」等々、様々です。
個人情報を盾に拒否される場合が多いですが、たまに 今後の参考になる情報が得られる場合もあります。
【 オマケ 】
任意売却か?
稀にですが 既に任意売却している、或は交渉中の場合があります。任意売却している場合は、所有者はさぞホッとしているでしょう。「売りました。」と素直に答えてくれる場合が多いです。
しかし、交渉中の場合の応対は様々です。私が騙された事例は、「競売で落としてもらいます。何の手も打ってません。」と、沈痛な面持ちの初老の男性の回答です。入札の締切り間近の物件でした。その言葉に私も安心して入札しました。開札日、ナントその物件は取り下げられていました。(取下げは、私が訪問した数日後でした。)嘘つき~!